アーユルヴェーダ

 

アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダは単なる健康法ではなく、薬草をはじめとする膨大な量の製薬知識と精緻な理論体系を備えた、5000年の歴史を誇る、インド・スリランカの伝統医学です。
アーユルヴェーダにおいては、病気の発生した原因はそもそも「何か」「何処か」という視点から患者に向き合い、身体の診察はもちろん、生活習慣・家族や仕事、周囲の人間関係など、まずはその人自身を理解し、精神的なストレスの程度や食生活の傾向など、幅広い内容から「病気」の原因を探り、問題の根本的な治療・解決を行っていきます。アーユルヴェーダ医学の大きな特徴は、その理論の中心に「心身の健康な状態」を基準として考えられているところにあります。

アーユルヴェーダでは身体が病気であるかないかに関わらず、一人ひとりの本来の「心身の健康な状態」を定義し、その状態はどのように維持されるのか、どのような治療を行っていけば本来の状態に戻るのか、といった考え方を軸として、 心身の健康の維持と向上、予防に焦点がおかれていきます。そのため病気の発症前の日常生活の中においても、体内の老廃物の排出を目的とした「パンチャカルマ」などの身体浄化法や食事療法、ヨーガや瞑想などの実践などを行い、一人ひとりが本来持っている自己治癒力を高めることを意識し、「心身の健康な状態」の維持・促進を図っていきます。
アーユルーヴェーダとは、目前の病気の治療のみならず、心身の健康の維持と予防もあわせて考える、現代社会でも通用する大変有益な医学知識と考えられています。

アーユルヴェーダ 3つの体質

ヒトの体を構成するドーシャである「ヴァーダ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」、これらのエネルギーが悪化すると様々な不調が現れます。

丁寧なカウンセリングによりご自身のドーシャと不調の原因を導き出し、最適なオイルを使用しマッサージを行います。

リンパを流しながらオイルを皮膚から吸収させ成分を浸透させることにより毒素を排泄させていきます。

アーユルヴェーダの施術の目標は体質改善です。

ご来店されましたらご自身のドーシャを判断させていただき、お悩みを細かくお聞きします。カウンセリング時から生活改善のアドバイスもお話させていただきます。

アーユルヴェーダとハーブ

アーユルヴェーダではオイルにハーブを溶け込ませたものを使い、体調管理や体内のバランスを整えます。ハーブを個人の体質や体調に合わせて選びます。アーユルヴェーダではすべての食べ物や植物がドーシャと呼ばれる体内のエネルギーに作用すると考えられています。そのためにドーシャ診断を行い、体質や体調を見極め使用するハーブを選びます。
ハーブやスパイスには次のような効果があるとされています。
◆鎮静 神経を緩和したり落ち着ける作用
◆活性 体や心を鼓舞してパワーアップさせる作用
◆浄化 排出を促すデトックス作用
◆若返り 体や心を生き生きさせる作用
◆美容 美肌やダイエットなどの美容作用

 

アーユルヴェーダで使われるハーブ・スパイス

◆トリカトウ
黒コショウ・ショウガ・フィファチの3つのスパイスをミックスした調合スパイス。消化促進剤や解毒剤的な役割があります。贅肉や肥満の改善にも使用します。
◆トリファラー
ハリータキー・ビヒタキー・アマラキーの3つの果実をミックスしたもの。浄血作用がある、便秘の改善に使用します。妊婦には禁忌。
◆アシュヴァガンダー
朝鮮人参のような植物。滋養強壮作用があり、疲労回復・生活習慣の改善、血行促進、更年期障害などの改善に使用します。

◆トゥルシー
風邪に効果がある。肺や鼻腔から余分なカパを除去します。体調を整え、ストレスに対する抵抗力を高め、かつ副作用がないハーブです。
◆ブラフミー
カパとピッタを鎮静させる。精神安定作用があります。記憶力を増進、若返り効果、免疫力増進、血液浄化、など。
◆シャタヴァリー
ポリフェノールの一種である植物性エストロゲンを多く含むアスパラガスの一種。ホルモンバランスを図る効果が期待されるため更年期障害や病後回復期などに使われています。

◆グッグルー
甲状腺ホルモンの作用を高め、高脂血症や肥満、更年期障害に効果がある。ヴァータやカパ体質では若返り作用がある。神経組織を再生し関節炎の特効薬とされている。
◆アマラキー
アーユルベーダの代表的なハーブ。ピッタを調整し血液や骨、肝臓、心臓を若返らせる。口腔内を浄化、骨に栄養を与える。天然ビタミンCが豊富。
◆サフラン
代謝を促進し、生理痛や月経不順などの改善に効果がある。ヴァータ・ピッタ・カパ、どのドーシャも鎮静する。

◆ターメリック
肝臓尉や皮膚の不調に効果がある。ヴァータ・ピッタ・カパすべての体質に使える。
◆アロエ
肥満、便秘、月経困難、更年期障害などに効果がある。3つのドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のバランスを整える。妊娠中は使用を控える。
◆オレンジピール
緊張感を緩和し気分を明るくする効果がある。手に入りやすく中国漢方の陳皮ともいう。
◆カモミール(カモマイル・カミツレともいう)
不眠や疲労、精神安定に効果がある。作用が穏やかですべての人に使用できる生命力の強いハーブ。

◆カレンデュラ(マリーゴールド・キンセンカ)
炎症を鎮める効果がある。ピッタのバランスを調整します。更年期や月経時の不調を和らげる。
◆ギンコウ(イチョウ)
血行を促し頭痛・肩こり・冷え性に効果がある。脳の働きを活発にし記憶力や集中力を高めます。
◆コリアンダー
ピッタ体質の人に。食欲増進、消化促進の効果がある。体内の熱を減らす。

◆ジュニパーベリー
むくみを解消しダイエットに効果がある。ヒノキ科の植物で日本では西洋ネズという。抗菌作用や消化促進作用がある。
◆ネトル
血液浄化作用があり、ビタミン・鉄分・カルシウム・マグネシウムなど豊富な栄養素を含む。ヒスタミンを含んでおりアレルギー症状を緩和する働きがある。ヴァータやカパを減らす。妊娠中は使用しない。
◆ハイビスカス
クエン酸、ビタミンCが豊富で美肌効果がある。利尿作用がありむくみを改善する効果がある。ピッタやカパを減らす。

◆ペパーミント
鎮静・活性・解毒作用を併せ持つハーブ。消化不良や食欲不振の他、風邪の予防や症状の緩和に効果がある。
◆ユーカリ
呼吸器系に効果がある。抗炎症作用や抗菌作用がある。
◆ラベンダー
鎮静作用がありストレスの緩和に有効。ヴァータ・ピッタ・カパすべての体質に効果がある。

◆レモンバーム
緊張や不安を和らげ集中力を高める効果がある。抗菌抗酸化作用、消化促進作用などがある。アンチエイジングや生活習慣病の予防にも効果がある。
◆ローズ
抗炎症・抗菌作用があり、肌荒れやしみの予防や改善に効果がある。ヴァータ・ピッタ・カパ度の体質にも効果がある。
◆ローズマリー
若返りのハーブと呼ばれている。血行を促進し消化器系機能を高める。